転職したいと親に打ち明けたところ、『ダメ!』『認めない』『もう少し続けろ』とうるさい場合がありますよね。
意を決して話したのに全否定されてしまうと、『こっちの気持ちも知らないで何なんだよ!』と思ってしまいますよね。
転職したい時には親には味方でいてほしいのに、うるさいくらいに反対されると心が折れるのではないでしょうか?
このような『転職に親が反対している』という状況、無視するか?説得するか?とても悩むのでは?
転職って人生を左右する大きな問題ですから、親としてもうるさいと思われても必死になってしまうものです。
一方で本人としては、『親とは時代が違う』『転職するのは自分』と考えますからぶつかりやすい訳です。
私自身、退職してフリーになる時には親と揉めましたので、その時の経験も含めて、親に反対されたりうるさい時にはどうするべきについて書いていきます。
転職に反対されても根気良く説得すべき
最初に結論ですが、親がうるさく転職に反対しても、根気良く説得した方がいいですね。
これは『親の気持ちがどう』とかそういう意味ではありません。
むしろ、あなた自身のためです。
簡単に言うと、その方がメリットがあるのです。
今の時点では『反対するなんてウザい』『とにかくうるさい』といった感情で一杯かもしれませんが、親との関係を良好にしておくことにはそれなりの得がありますので、基本は転職に同意してもらえるように頑張ってみましょう。
どんなにうるさい親でも説得した方がいい3つの理由
ちなみに以下は、どんなにうるさい親でも説得した方がいい理由です。
実家の援助は想像以上に大きい
まず、これから先実家の援助を受けられるかはかなり大きいですよ。
もちろんあなたは『こんなうるさい親に世話になんかならない!』と思っているでしょうけど、それでも冷静になりましょう。
何かの時に使える(頼れる)のが親という存在です。
例えば転職先が想像以上に厳しかったり、全くイメージと違った場合にはどうでしょうか?
『こんなはずじゃなかった』と思うのでは?
転職してすぐに『辞めたい』と感じたら、再転職できればいいものの、精神的に無理だったら路頭に迷う可能性さえあります。
その際に、親と良好だったら行く場所がありますが、不仲だったらどうでしょう?
収入がなければ家賃が払えませんし日々の食事もままなりません。
友人がたくさんいればしばらくは何とかなるかもしれませんが、それでも友人は他人です。
居候を快く受け入れてくれる人なんていませんから、最終的には親との関係性が全てです。
ですから、どんなにうるさい親でも味方につけておいて損はないですよ。
社会人になると自立心も人一倍強くなりますが、今はそう簡単に自立できる時代でもないです。
それに転職をする時には『最悪のシナリオに対する保険』を用意しておいた方がいいです。
・転職が上手くいかなかったら
・転職先がイメージと違ったら
・転職先で人間関係に悩んだら
こういうことも視野に入れると、うるさい親とも良好にしておく価値は十分にあります。
ポイント
・親は失敗した時の保険にすべき
説得した方が転職そのものが前向きになる
それから、親を説得した方が転職そのものが前向きになりますよ。
というのも、親に反対された状態、つまり親と険悪な中で転職するって精神的に厳しくないですか?
特に実家暮らしだったら日々顔を合わせる訳ですから、そういう中で『転職活動を進めて次のステージに行く』というのは気持ちの良いものではないでしょう。
それに転職は、応援してくれる人間がいた方が結果も出やすいです。
やはり誰かに応援されていると精神が安定しますから、それが魅力となって人事にも好印象になる訳です。
つまり『家庭内の事情を抱えた状態で転職活動をするのは得策ではない』ということです。
あなた自身がすっきりした気持ちで臨んだ方が何事も良い方に進みますから、その点でも、うるさい親とも上手くやった方が得と言えます。
ポイント
・親と良好だと人事からの印象も良い
うるさい親を説得できるのもビジネススキルの一つ
うるさい親を説得できるのもビジネススキルの一つです。
これは最大のメリットですね。
つまり、これから先デキる社会人になるためにも『うるさい親とちゃんと話をつける』というのは良い訓練になるということです。
むしろ、ここで親を無視して転職を進めてしまうと、最悪仕事上でも『上司の言うことを聞かない人』になってしまう可能性があります。
もちろん上司の言うことの全てが正解ではないですが、問題は、そのやり方だとある程度の段階で必ず躓くということです。
例えば上司と意見がぶつかった時には、話し合って分かってもらうのがデキる人のやり方ですよね。
こうすれば正式に、上司のゴーサインの元仕事ができる訳ですから。
一方で、『自分はこうだから』と強引に進めてしまったら、それは会社の仕事をしていることにならず、最悪損害を出します。
このように、意見がぶつかる相手を説得できるかはとても重要ですから、その点で、転職に反対する親に対してどう関わるかはこれから先に大きく影響するのです。
ですから、うるさい親でも『ビジネススキルを身につけるチャンス』と思って話し合った方がいいですよ。
その結果転職を応援してくれるようならば、そのスキルは必ず今後の会社員人生に生かされます。
無視して進めることは簡単ですが、それは孤独になるだけでなくあまりメリットのない選択ですから、どんなにうるさい親でもちゃんと分かってもらいましょう。
・実家は保険にすべき
・親と良好だと転職にも有利
・うるさい親を説得できるスキルは今後に生きる
うるさい親を説得する方法
ここからは、うるさい親を説得する方法です。
味方につけた方がいいとはいえ、方法が分からないかと思うので、以下でそれを紹介します。
両親のどちらかを味方にする
こういう時は、両親のどちらかをまず味方にしましょう。
二人と同時に話すとどうしても、
父『転職?いい訳ないだろ。お前もそう思うだろ』
母『そうね、私も反対よ』
みたいになるので。
なので、父か母、こちらついてくれそうな方を先に説得するといいですよ。
それができたらその後は、3人で話す必要がなくなりますし、あるいは3人で話す時には『この子が転職したいのなら応援してあげよう』といったように立場を変えてくれます。
また一人を落とすことで、親同士が勝手に話し合ってくれることも全然考えられます。
例えば母親を落としたら、
母『お父さん、あの子は転職したいのよ』
父『アイツは大丈夫なのか?』
母『それよりあの子も色々あるのよ。やりたいことをさせてあげましょうよ』
といったように勝手に話が進み、次に話す時には、あれだけうるさいことを言っていた父が『転職頑張れよ』とか言い出すこともあるので、取りあえず片方を落としてみるのは必須です。
ポイント
・簡単な方から話を付けよう
親の言い分もしっかり聞く
あなたにとっては、親の言い分なんてうるさい以外の何でもないでしょうが、それでもしっかり聞いた方が交渉は上手くいきます。
というのもこの状況、あなたにとって親がうるさいように、親にとってもあなたがうるさい可能性があります。
親としては、『こちらの話も聞かずに勝手に転職なんて!何なんだアイツは』と思っている場合もある訳です。
なので、『なぜ反対なのか?』というところをしっかり聞いた方が、実は楽ですよ。
お互いに感情的になっているとどちらにとっても『うるさい奴』でしかありませんが、どちらかが冷静になって『なぜ?』を提唱するとそこから議論が始まります。
今やるべきはこの『なぜ?』の段階に持っていくこと。
現状では、あなたが一方的に転職を否定された側ですよね。
だからこそ、反対する理由を聞いた方がいいです。
聞くことによって、あなたにも反論のチャンスが生まれます。
これはこの先、仕事をする上でもとても大切なことです。
例えば上司が罵倒や叱責してきたとしても、冷静に考えて『なぜ?』を言えるかどうかは成長できるかに大きく影響します。
『言われて終わり』こんな社会人になりたくないですよね?
そのための訓練だと思って、今はうるさい親と向き合ってみましょう。
ポイント
・聞くことによって反論できる
根気良く時間をかける
ちなみに、時間をかけることも大切です。
『すぐに分かってもらおう』と考えていると焦りが生じ苛立ちも出てしまうので、そうするとあなたが不利になります。
ですから初めから、『根気良く時間をかけて話し合おう』くらいのつもりで臨みましょう。
例えば親が帰宅したらすぐに進めるのではなく、『今日は疲れてそうだからやめよう』とか『今日話すとうるさいだろうな』といったように相手の心理を読み解くことも勉強になります。
親にも感情がありますから、機嫌の良し悪しによって反対か否かが変わってきます。
なので、絶妙なタイミングを見計らって進められるようにすると、それはビジネススキルとしても身に付きますので良いですよ。
またその時ダメだったとしても諦めず、『ならば次の作戦を考えよう』と切り替える訳です。
このように、時間をかけることや考えることはあなたの人生に役立ちますので、単純に『うるさい親の対処』と捉えるのではなく、自己向上として進めてみて下さい。
・簡単な方から落とす
・親の言い分にも耳を傾ける
・戦略を練って何度も挑戦する
親と話す際に注意したいこと
ちなみに、これは補足的な話ですが、転職について親と話す時には『失敗したら○○』といった条件は出さない方がいいですよ。
親がうるさい場合、『その転職先で上手くいかなかったら○○』と条件を出して交渉する人もいるかもしれません。
特に、安定企業や大手からベンチャー系に転職する場合、親は猛反対でしょうから条件も出したくなるはずです。
しかしそういうのをしてしまうと自分が追い込まれますし、実家は保険にしておいた方がいいので止めましょう。
『追い込んだ方が頑張れる』これはもちろんなんですが、それをするのなら他の要素を作った方がいいです。
はっきり言ってしまえば、親というのは『無条件に利用できる唯一の砦』ですから。
薄情な表現ですけどね。
それでも、親に関しては後で返せばいいので、自分の首を絞めるような言動は避けた方がいいように思います。
最後に
転職したい時ってただでさえ自分のことで大変ですよね。
ですから、親がうるさいなんて辛いでしょうけどそれでも向き合った方が得ですよ。
実際の例として、『反対されてぶつかりそれ以来疎遠』という人もいますが、やはり苦労があるようです。
『分かってもらう』ことよりも、『この先利用するかもしれないから』というつもりで全然いいので、ちゃんと話し合っておきましょう。