『就職したものの今の仕事は違う』『でもやりたい仕事がない』こんな状況だと、転職したいのにできないジレンマがありますよね。
・やりたくもない仕事をそのまま継続するのか?
・やりたい仕事が見つかるまで努力するのか?
この判断は難しいかと思います。
一方でこの問題、『やりたい仕事』というくくりで考えるととても難しくなりがちですが、『自己分析』という視点ならばまた見えるものが変わってきます。
それに、『やりたい仕事がないのは自分に対する理解が乏しいから』なので、分析を進めれば答えが見えてくる可能性は十分にあります。
従って以下では、やりたい仕事がない人のための転職自己分析を紹介します。
現状のように迷っている時には遅かれ早かれ転職する可能性が高いものです。
ですから今のうちに、やりたい仕事をはっきりさせて転職も検討しましょう。
やりたい仕事を見つける転職自己分析5パターン
今の仕事に対する不満は何か?
やりたい仕事がない時には、『今の仕事に対する不満は何か?』とまず考えてみることです。
今の仕事は少なくとも『違う』と感じている訳ですよね。
さらにやりたい仕事でもない訳ですから、そういう時には『これは違うな』だけで終わりにするのではなく、『どこに不満を持っているのか?』まで突き詰めて考えてみることが大切ですよ。
そうすることで色々見えてきますし次へのきっかけも見つかります。
ですから、
・今しているのはやりたい仕事ではない
・そもそもどうしてやりたくないのか?
・最も不満に思っているのは何か?
と順を追って考えましょう。
そうすると、『給料が低い』『仕事内容がつまらない』『残業が多い』『刺激がない』など不満が出てくるはずです。
まずはこれをすべて出してみることが自己分析になりますし、転職を考える時の基準にもなります。
『やりたい仕事がない』この事実だけに捉われてしまうと漠然とし過ぎて思考が前に進まないので、視点を変えて、今に対する不満を見てみることはとても大切です。
ポイント
・現状への不満を全て出してみよう
現状にどんな疑問を感じているか?
やりたい仕事がない時には、現状に疑問を感じている場合も多いです。
つまり『今のままでも不満はないけど何かが違う』という違和感です。
こういう時には、『今のままでいいのか?』と疑ってみることが自己分析になります。
自己否定でもあり、現状を敢えて否定することで答えが見つかるというカラクリです。
例えば、日々何となく生きてきた人が全く違う世界を見た時に『こんな世界があったのか!』と衝撃を受け、それまでの生き方を後悔することがあります。
『もっと早く気づいていれば自分もそちら側の人間になれた』といったように、その時初めて愚かさに気づくといったようなこんな衝撃です。
これと同じで、現状では『他の可能性』を受け入れようとしていないからこそ『何となく疑問がある』程度で終わっている可能性があります。
ですから、やりたい仕事がないのならばそれは良いきっかけですから、現状を否定してみて下さい。
そうすることで、他を吸収する姿勢が整います。
『こんな毎日じゃダメだ』と思えたら本気で転職を考えるかもしれませんし、本気で転職活動に臨むことでやりたい仕事も自然と見つかることも多いです。
つまり、『全力で向き合う体制を作る』これをする訳です。
そのためにも、今に疑問を感じ否定をすることが第一歩ですから、こんな方法も試してみましょう。
ポイント
・現状を否定することで多くが見えてくる
今一番大切にしているものは?
また『今一番大切なものは何か?』これを徹底的に洗い出すのも転職したい時の自己分析になります。
『やりたい仕事がない』これは言いかえると『あらゆる可能性を持っている』ということです。
ですから決して悪いことではありません。
ただしこういう時に重要なことは、
・ちゃんと考えられるか
・答えが出るまで向き合えるか
です。
中途半端なままにしておくと数年先にも必ず引きずりますし、転職活動にも影響します。
従ってこんな時には『一番大切なものは何か?』で考えてみるのです。
というのもそれならば、答えは一つしかありませんから精神的に楽ですよね。
それにやりたい仕事と大切なものはイコールになる場合も多いです。
今のあなたはそれがイコールだと気づいていないかもしれませんし、そもそも『一番大切なものなんて分からない』と思うかもしれません。
でもそれは、意外と身近であり日々実践していることだったりもします。
例えば『収入が絶対だ』と思うのならば、それを最優先にしてやりたい仕事や転職を考えればいいのです。
ちなみに私の場合『時間が絶対』と思ったためフリーランスになりました。
このように、日々やりたい仕事がないと感じていても答えは近くにある可能性が高いです。
ですからあまり難しく考え過ぎず、転職にせよ自己分析にしても、ゆっくり進めてみて下さい。
ポイント
・一番大切なものがやりたい仕事の可能性アリ
本当はやりたいけど理由を付けて避けているものはないか?
『やりたい仕事がないと言いながらも、実は理由を付けて避けているだけ』こんな状態ではないですか?
実はこういう人も多いので、もしそうなら注意した方がいいですよ。
本当はやりたい仕事があるのならば、その気持ちに正直になった方がいいです。
言い訳をしていても時間を失うだけですし、後になって必ず後悔します。
もちろんそれが計画的で『○○の段階に達したらこれをする』といったものならば全然良いです。
しかし、『今これをするのは厳しいから』と自分でブレーキをかけてしまっているのならば、そんなブレーキは壊してしまいましょう。
例えばやりたい仕事があって転職したいけど、
・親が納得しない
・職場で言いだしづらい
・正直自信がない
といったように避けていませんか?
こういう状況は誰にでもありますが、『それを押し切って敢行した人』が大成しています。
ですから、やりたい仕事がないと感じる根本の原因が、『答えを避けているだけ』だとしたら勇気を持ちましょう。
人生はあなただけのものですから、外部要因を気にするなんて損失でしかありません。
ポイント
・理由を付けて避けていないか
やりたい『仕事』に拘っていないか?
最後に、やりたい仕事がない時に陥りがちなのが『やりたい仕事に拘る』ということです。
転職を考えるのならば確かにやりたい仕事が大切だと思います。
しかしここで言っているのはそういうことではなく、『仕事を基準にしなくてもいい』ということです。
つまり『やりたい』が、趣味や遊びのようなものでも良いという訳です。
そもそも転職の動機って、必ずしも『その仕事がしたいから』ではないです。
玩具メーカーに転職する人ならば『その玩具が好きだから』が圧倒的に多いでしょうし、映画業界への転職だって同様の理由が多いでしょう。
このように、趣味がきっかけとなり転職をしたりそれがやりたい仕事になることは十分にあります。
ですから、『やりたい仕事』という基準で考えないことも一つです。
やりたい仕事がない時ってどうしても、
・何がしたいのかが分からない
・転職するとしてもやりたい仕事がない
という発想に縛られます。
しかしもっと広い視点で仕事を捉えることができれば答えが見えてきますし可能性も広がります。
ですから、『やりたい仕事』に拘らず、趣味や遊び、その他どんなことでもいいので、『何に興味があるか?』で自分を分析してみましょう。
・仕事に対する不満から考える
・自己否定により他の世界を見る
・大切なものとやりたい仕事はイコール
・本当はやりたい仕事が分かっている可能性あり
・仕事に拘らず趣味等も選択肢に含める
転職自己分析のポイント
転職自己分析のポイントは、
・やりたい仕事を見つけようとしない
・固定観念を捨てる
・自分に正直になる
といったところです。
『やりたい仕事がない…』これに捉われると追い込まれますし、転職活動をしたところでスムーズにいかないことが多いです。
ですからこういう時には、まずは焦らないで『別にやりたい仕事がなくてもいいんだ』と開き直ってみて下さい。
そうすることで楽になれますし、今まで見ようともしなかったことに意識が移ったり、新しい発想も生まれます。
悩んでしまうと人は追い込まれるので、考えたい時にはポジティブになることが絶対条件です。
前向きな気持ちで探せるためにも、今の自分を受け入れましょう。
・焦らないことが肝心
やりたい仕事がない時の3条件
ちなみに以下では、やりたい仕事がない時に心がけたい3つの条件を紹介します。
以下の心がけがあるかどうかは『決断力』に大きく影響します。
是非意識してみて下さい。
現状を否定してみる
先ほども書きましたが、現状を否定することはやりたい仕事がない時には必須です。
『今のままじゃダメだ』と思えることで初めて行動できますから、転職が成功するまでこの気持ちは持ち続けた方がいいですよ。
例えば転職活動を始めたら、何社か受けても上手くいかないこともあるかと思います。
そういう時『別にこのままでもいいか』と甘える可能性もある訳です。
転職の場合、最悪『現状維持』という選択肢がありますからね。
しかしながら、そこで止まってしまうとやりたい仕事がない状態から脱することはできません。
ですから、『今のままじゃダメだ』という気持ちは絶対に持ち続けましょう。
ポイント
・今に甘えない
今を壊す覚悟を持つ
続いては、今を壊す覚悟を持つことです。
上述したように、転職の場合最悪しなくても生活ができます。
そのため『転職することもリスク』です。
ですから、『それを壊してでもやりたい仕事をする』という強い気持ちを持っていないと成し遂げられないことも多いです。
こういう時の最も良い方法は『まずは会社を辞めてしまい自分を追い込む』ということですが、それはハイリスク過ぎるためお勧めはしません。
ただし、中途半端な覚悟だとやりたい仕事がないまま年月が過ぎますから、そこは必ず意識しましょう。
従って転職するのなら『現状に甘えていたらダメなんだ』と自分に言い聞かせてみて下さい。
これだけでもかなりの意識改革ができますから、やりたい仕事にも辿り着けるはずです。
ポイント
・リスクを取る
内にある欲求に正直になる
最後に重要なのは『うちにある欲求に正直になること』です。
自分に正直になることってなかなか難しく、それができている人の方が少ないように思います。
例えばあなたも、日常生活を送る中で『全てが自分の意思通り』ではないのでは?
我慢していることも多々ありますよね。
生きる上で最低限の我慢は必要かもしれませんが、転職の場合は全く別です。
特に『やりたい仕事がない』という状態ならば、そこで我慢なんてしてしまったら良いものが見つかりませんから、自分に正直になる勇気を持つべきですよ。
『転職できるか?』『やりたい仕事が見つかるか?』最終的にはこの『勇気を持てるか』にかかっています。
何かをする時には、たいていの場合他人の干渉が入ります。
そしてそれに負けてしまう人も多いです。
しかしあなたは、その戦いに勝ってください。
そうしないと一生やりたい仕事なんて見つかりませんので、自分を通すことが大切です。
・今のままじゃダメだと考える
・今を壊す覚悟を持つ
・自分を通す勇気を持つ
やりたい仕事がなくても焦らないべき
やりたい仕事がない人の転職自己分析について書いてきましたが、全体を通して大切なのは、『今焦らないこと』です。
『転職したい』『でもやりたい仕事がない』この状況って焦ると思います。
でもそれだと自分が追い込まれるだけなので、『ゆっくり考えよう』と切り替えましょう。
その一方で、思考を止めないことが肝心です。
ゆっくり考えればいいのですが、『今のままでいいや』と諦めるのは間違いです。
このように、時間をかけてでも考え続けることが大切で、そうすれば必ず答えが見つかります。
あなたは今、無限の可能性を秘めていますから、少しずつ開花させて今後の人生に生かしましょう。
最後に
『やりたい仕事がない』この悩みを抱えていられるのは幸運ですよ。
たいていの人は、それさえ感じずに日々を何となく生きていますので、あなたはとても賢い人です。
自分に向き合い続けることでヒントが生まれ、その数は日に日に多くなります。
それらが一つになった時こそ答えが出ますので、諦めずに考え続けてみましょう。